不動産取得税
毎日、新居のインテリアをどうしようか悩みながら、新生活への期待を膨らませている日々を送っています。ソファの置き場所、ダイニングテーブルの向き、日用品や雑貨類の置き場所・・・。新しい家具を買い足すほどのお金がないので、今持っているものを新居でマンネリ感が出ないようにいかに配置するか、検討を重ねています。そんな浮かれた日々を過ごす中、ある日突然衝撃的な郵便物が自治体から送られてきました。
30万円を超える納税通知書です。いわゆる「不動産取得税」です。
そんな大金などどこにもありません。引越し業者に支払う20万円をやっとのことで捻出したばかりです。
新居に必要なカーテンや家電をすべてあきらめるしかないのか?と絶望的な気分になりながら、ネットで調べてみると、どうやらまともに全額を支払わなくて良いケースがあるようです。一縷の望みを託してさっそく役所に問い合わせてみました。
すると、土地を取得して、一定期間内に新築することで、免除される制度があるとのことで、今日は仕事を途中で切り上げて、役所まで行くことになりました。
すると・・・一定の計算式に当てはめた結果、1000円程度!にまで下がりました。これならすぐに支払えます。納税通知書を見たときには目が飛び出そうなくらい焦りましたが、これなら一安心です。
新居の進行状況ですが、一部壁紙が貼られ始めました。いよいよ本格的に内装が整いつつあります。引っ越しが3月下旬と、まだまだ2ヶ月も先ですが、いよいよ迫ってきた感じがして楽しみです。
新築中
新築状況
希望に合う土地を見つけたのですぐに契約する。駐車スペースが3台、軽自動車なら4台分あり、親戚知人を招きやすい土地。設計をかなりのハイペースで行い、4〜5回のやりとりで図面完成。地盤調査を行い、問題がなかったので、建築許可が降りると同時に建築開始。あと1ヶ月ちょっとで完成。
土地代がかなりかかったので、建物内はあまり広くないけれど、必要十分なスペースがあります。そして、薪ストーブを導入する予定になっています。寒い季節に火を見ながらゆっくりする生活が、今から楽しみです。
プロとアマチュアの違い
自分の「価値」を磨く
きっかけはPodcast
最近、podcastで人生相談を扱った番組を聴き始めた。そこでふと目についた某番組が面白い。ツッコミどころ満載ではあるものの、所々で心に響く言葉を使ってくれるので、何となく続きが気になる番組なんだけど、久しぶりに今の自分にしっくりくる言葉が聞けてちょっぴりうれしかった。
相談者のメール(?)とそれに対するパーソナリティの答え(彼は現役の僧侶だそうです)は以下の通り。(かなり端折っています)
大学3年生男
「このままプロの研究者を目指すべきか?あきらめるべきか」
高校の頃は、ただ勉強ができるだけで、将来設計もなく大学に入学した。
周囲には、すでに大学入学以前から研究者を目指しているような、優秀な人たちが多い。
自分は頭が悪く、向いていないのでは無いか。
自分は両親や祖父母から学費を出してもらっている立場である。
研究者になるためには、学費のかかる博士課程に行く必要があり、さらに、その先に、安定した職が保証されているわけでは無い。
このまま研究者を目指すべきか。
それに対する答え
道元の言葉「正師を得ざれば学ばざるに如(し)かず」
(正しい先生、理想のモデルを見つけなさい)
人間の生涯でできることは限られている。どんな才能を持った人でも、自分一人ではやれない。自分自身でやれるという思い上がりはすぐに捨てなさい。そして、自分の理想となる師を見つけなさい。たった一人で学び、たった一人で成果を出した人はいない。誰かから、何かから学び、成果を出すことだ。
「学生だから、研究者だからお金が無い」は、言い訳である。自然界においては動物たちは、自分の糧を得ることができなということは死ぬということ。弱い立場であれば誰かが手を差し伸べてくれるという考えは関係ない。さらに、成績も関係ない。プロの研究者の評価とは、社会からの評価であり、お金をいただくということである。価値のある研究であれば、学生であってもお金は集まってくる。研究者であっても経営者のように資金を潤沢に集める人がいる。集めたお金で自分の研究に没頭している。自分の価値ある研究を世の中に還元しているからである。
・・・考えさせられる言葉だった。自分には師と呼べる人は一人もいなかったし、今の仕事で、プロとして価値のある仕事を世の中に還元できているのかと言われたら、自信がないな・・・。
今まで、仕事のスキルを上げるために、勉強会に参加したり本を買いあさったりしたこともあった。というか割と熱心にやっていたほうだけれど、いつの間にか、初心を忘れてたかもしれない。新しいスキルを身につけ、仕事のクォリティが明らかに上がった、という達成感が少なくなってきている。
プロとして価値のある仕事をしていきたいと思った。
夫婦が仲良く暮らしていくのは難しい
妻との関係は難しい。
結婚の前後、もうこれ以上考えられないくらい仲が良かった。妻は常に私のことを褒め、私は常に妻のことを優しく気遣った。大きなケンカがなかったわけではないが、それでも、仲直りをして乗り切ってきた。ところが、ここ数ヶ月、言い争いの無い日は無い。片付けの仕方、子供に対する接し方の意見の違い、(私の行った)食事準備に対する不備・・・。そのどれも、最後は激しい罵倒の応酬であり、いずれの場合も私が最終的には黙って収める。特に解決することはないが時間が過ぎれば何事もなかったかのように落ち着く。しかし、私の腹のなかはいつも煮え繰り返ったままである。その度に、「もう手伝うのはやめよう」「口出しをするのはやめよう」と決意する。
正直なところ、少しつらい。
今、新築に向けたプランを作成中である。かなり高額なローンの支払いを検討している。二人の収入合算を見込んだプランであり、病気等による休職や死亡以外で支払いができなくなるケースはありえない。つまり、協力して払っていかなければ生きていけないのである。
結局は自分が折れるしかないのだ。話し合いによる円満解決はありえない。
これからも心労が続く。
不動産会社の選定
おさらい
- 現在はマンション暮らし
- ローン残債はまだ2000万以上
- 夫婦二人とも浪費・豪遊好き
- 収入合算は税込1100万ほど。
- 貯蓄は1300万、うち教育目的に500万
- 二人の子供の将来を考え、戸建購入を決意
- ホームページの雰囲気の良かったA社に飛び込みで話を伺う
- A社の担当者である桔平は、堅物そうな40代後半の男。
私たちの希望(とりあえず)
- 車2台(SUVとセダン)の駐車スペース
- キッチンの充実。
- 広いLDKに一人一部屋
- 個室が5部屋
桔平(A社営業マン)の反応
何よりもまず、資金ショートを起こさないこと、そして、手持ちの資金や将来にわたって支払い続ける負担の度合いなどを主張してきた。どこを見ても安心のできるスキのないきちんとした計算である。そして、私たちの(現実離れした)希望を遠回しに否定し、不可能なことであることを知らしめてくる。
したがって、桔平は信用のできる営業マンである。
しかし、一方で私たちの新築に対する希望を聞く気配があまりない。ただの売却作業を淡々と進めていくのみに見受けられる。
新築は、一生に一回の夢の実現である。私たち夫婦は、夢のマイホームに対して、たくさんの理想を持っている。その理想を共有してくれるような営業マンでなければ、心を割って話すことは難しい。例えば、きちんとした個室が5部屋ほしい、という理想に対して、完全独立した5部屋は無理でも、別の提案をしてくる姿勢はほしかった
。個室がほしい、ということはつまり、私の家族は、たとえば1階から2階の個室の様子が伺える、あるいはその逆といったオープンな感じのするスタイルは好きではないのだ。どちらかといえばそれぞれが趣味ややりたいことに没頭する静かな空間を求めているのだ。したがって、静かに没頭できる密室空間が、たとえ2畳であったとしても、用意されていれば妥協できるのだ。そういった、ユーザーの願いに寄り添う姿勢は見られない。
社会人として、信用されることは最低限のことである。約束を守る、時間を守り、法を遵守する、礼儀を持ち、節度をわきまえるといったことは、当たり前のことである。いやむしろ、当たり前のことすらできていない人が多い現代社会において、信用できる人は貴重かもしれない。しかし、私たち夫婦は、そんな当たり前のことを求めているのではない。何千万ものローンを組むことで、これからのライフスタイルや、老後の生活まで影響してくるような重い決定をしようとしているのだ。信用できるだけでなく、信頼したくなるような営業マンであってほしいのだ。
したがって、A社で話を進めることはやめることにして、建築事務所であるB社の門を叩いた。いや、実はここで大手ハウスメーカーも含
めると10社以上から話を聞いたのだが、どれも語るに値しないところばかりであった。この部分については割愛する。
戸建て購入に向けて始動
庶民にとって一生に一度の戸建て購入について、ブログで記録を残そうと思う。今後、当ブログを見て少しでも参考になる人が出てくれればうれしい。
と言っても、たとえば安い金利を求めて銀行に予備審査を何十も挑戦するであるとか、あるいは登記を自分でやってみるだとか、そういった難しいことをするつもりはあまりない。あくまで普通の人のレベルで、そんなに賢くないけど愚かでもない、ごくごく普通の話をするだけである。でも、未経験者にとっては「ごく普通の話」がとても大事であると思う。それを少しでも伝えていきたい。
事の始まりは今から2ヶ月前のことである。地元の不動産業者兼工務店であるA社に、話を持ち込んでみた。
以下、我が家のスペック
- 現在はマンションに住んでいるのだが、今後戸建て住宅への住み替えを検討している。(政令都市に隣接する、人口20万人の中堅田舎)
- 私(夫40歳)と妻35歳。保育園に通う子供が二人。ローンがまだ2000万以上残っているマンション暮らし。
- 夫婦ともに正社員であり、収入合算は1000万円を超える。貯蓄は1300万ほど。しかし、そのうち500万は子供二人の名義での学費目的の貯蓄であり、今後もこれに手をつけることはしない。すなわち、老後の資金等の貯蓄は800万ほど。これは、同年代夫婦の平均から比べると明らかに少ないと思う。
- マンションのローンは月々9万円程度。これからものんびりと払い続けていく予定であった。
夫婦は二人とも外食を好み、また、夏と冬の年間2回の長期休暇には、必ず20万ほど使って旅行をしていた。日常において突発的に行く旅行も含めれば、年間50万を超えるレジャー費という、かなりの浪費家族であった。したがって、ローン返済月額9万円程度というのは、お財布に優しいのである。狭いマンションで我慢するかわりに、レジャーやグルメに浪費する生活で満足していた。しかし、いざ子供がだんだん大きくなり始めると、なんとなく「地面のある住みか」で「一国一城の主」として育てていきたいという気持ちが強くなってきたのだ。
私「なあ、京子(妻・仮名)、やっぱり一戸建てほしくね?」京子「なんで?私は今の暮らしで全然満足してるよ。子供二人の部屋もちゃんとあるし、わざわざこれから貧乏しながら一戸建てを買う必要はないんじゃない?」私「いや、なんつーか、この間、俺の実家に行ったじゃん。そのときチビ助(子供たち)が庭で砂遊びをしているのを見てると、やっぱ土のあるところで育てたいなあと思ったんだよ。」京子「ふーん。でもさ、お金ないよ?」俺「そこは、ローンの組み方次第でさ、なんとかなるんじゃね?」
こんなやり取りを繰り返しながら、地元の工務店のホームページを見て回った。
その中で、比較的色使いの綺麗なホームページを持つA社に目が止まり、翌日には話を聞きに行った。
A社の担当者は、40代後半の真面目そうな、ごく普通のサラリーマン的な人だった。芸能人で例えると、椎名桔平を田舎風にダサくして、硬い表情ばかりさせた感じ。笑顔はほとんどなし。以下桔平とする。
桔平の説明によると、マンションから戸建てへの住み替えは、大きくは2パターンの進め方があるらしい。売却先行で、売れた資金を元手に戸建ての検討をするもの。もう一方は、どうしてもほしい物件を先に抑えつつ、マンションの売却をするというもの。当然後者のほうが資金力が必要ではある。
こちらの戸建てに希望する漠然とした考えを伝えた。
- 車2台(SUVとセダン)の駐車スペース
- キッチンの充実。
- 広いLDK
- 一人一部屋、夫婦共有の読書部屋も含めると、個室が5部屋
すると、桔平は、もともと渋い表情をしているクセに、さらに眉間にしわを寄せて
「このあたりでは、そういった条件をクリアできるような土地は少ないですね。SUVとセダンというのがちょっと難しいかもしれません。部屋数もふまえると40坪はほしいですね。そうなるとなかなか見当たらないし、出てきたとしてもかなり高値、そして何よりも、売買情報が表に出ないうちに買われちゃうことが多いですね。とりあえず資金計画を先に立ててから考えましょう。」
そこで、初日は、給与やボーナス額、勤務先等を記入し、さらに源泉徴収票を後日、メールにて桔平に送ることで合意した。
このようにして、初日は終わった。
以下、次回に続く。