戸建て購入に向けて始動

庶民にとって一生に一度の戸建て購入について、ブログで記録を残そうと思う。今後、当ブログを見て少しでも参考になる人が出てくれればうれしい。
と言っても、たとえば安い金利を求めて銀行に予備審査を何十も挑戦するであるとか、あるいは登記を自分でやってみるだとか、そういった難しいことをするつもりはあまりない。あくまで普通の人のレベルで、そんなに賢くないけど愚かでもない、ごくごく普通の話をするだけである。でも、未経験者にとっては「ごく普通の話」がとても大事であると思う。それを少しでも伝えていきたい。
事の始まりは今から2ヶ月前のことである。地元の不動産業者兼工務店であるA社に、話を持ち込んでみた。


以下、我が家のスペック

  • 現在はマンションに住んでいるのだが、今後戸建て住宅への住み替えを検討している。(政令都市に隣接する、人口20万人の中堅田舎)
  • 私(夫40歳)と妻35歳。保育園に通う子供が二人。ローンがまだ2000万以上残っているマンション暮らし。
  • 夫婦ともに正社員であり、収入合算は1000万円を超える。貯蓄は1300万ほど。しかし、そのうち500万は子供二人の名義での学費目的の貯蓄であり、今後もこれに手をつけることはしない。すなわち、老後の資金等の貯蓄は800万ほど。これは、同年代夫婦の平均から比べると明らかに少ないと思う。
  • マンションのローンは月々9万円程度。これからものんびりと払い続けていく予定であった。

夫婦は二人とも外食を好み、また、夏と冬の年間2回の長期休暇には、必ず20万ほど使って旅行をしていた。日常において突発的に行く旅行も含めれば、年間50万を超えるレジャー費という、かなりの浪費家族であった。したがって、ローン返済月額9万円程度というのは、お財布に優しいのである。狭いマンションで我慢するかわりに、レジャーやグルメに浪費する生活で満足していた。しかし、いざ子供がだんだん大きくなり始めると、なんとなく「地面のある住みか」で「一国一城の主」として育てていきたいという気持ちが強くなってきたのだ。

 

私「なあ、京子(妻・仮名)、やっぱり一戸建てほしくね?」京子「なんで?私は今の暮らしで全然満足してるよ。子供二人の部屋もちゃんとあるし、わざわざこれから貧乏しながら一戸建てを買う必要はないんじゃない?」私「いや、なんつーか、この間、俺の実家に行ったじゃん。そのときチビ助(子供たち)が庭で砂遊びをしているのを見てると、やっぱ土のあるところで育てたいなあと思ったんだよ。」京子「ふーん。でもさ、お金ないよ?」俺「そこは、ローンの組み方次第でさ、なんとかなるんじゃね?」
こんなやり取りを繰り返しながら、地元の工務店のホームページを見て回った。

 

その中で、比較的色使いの綺麗なホームページを持つA社に目が止まり、翌日には話を聞きに行った。


A社の担当者は、40代後半の真面目そうな、ごく普通のサラリーマン的な人だった。芸能人で例えると、椎名桔平を田舎風にダサくして、硬い表情ばかりさせた感じ。笑顔はほとんどなし。以下桔平とする。

 

桔平の説明によると、マンションから戸建てへの住み替えは、大きくは2パターンの進め方があるらしい。売却先行で、売れた資金を元手に戸建ての検討をするもの。もう一方は、どうしてもほしい物件を先に抑えつつ、マンションの売却をするというもの。当然後者のほうが資金力が必要ではある。

 

こちらの戸建てに希望する漠然とした考えを伝えた。

  • 車2台(SUVとセダン)の駐車スペース
  • キッチンの充実。
  • 広いLDK
  • 一人一部屋、夫婦共有の読書部屋も含めると、個室が5部屋

 

すると、桔平は、もともと渋い表情をしているクセに、さらに眉間にしわを寄せて
「このあたりでは、そういった条件をクリアできるような土地は少ないですね。SUVとセダンというのがちょっと難しいかもしれません。部屋数もふまえると40坪はほしいですね。そうなるとなかなか見当たらないし、出てきたとしてもかなり高値、そして何よりも、売買情報が表に出ないうちに買われちゃうことが多いですね。とりあえず資金計画を先に立ててから考えましょう。」

 

そこで、初日は、給与やボーナス額、勤務先等を記入し、さらに源泉徴収票を後日、メールにて桔平に送ることで合意した。

このようにして、初日は終わった。

以下、次回に続く。