プロとアマチュアの違い

自分の「価値」を磨く

きっかけはPodcast

最近、podcastで人生相談を扱った番組を聴き始めた。そこでふと目についた某番組が面白い。ツッコミどころ満載ではあるものの、所々で心に響く言葉を使ってくれるので、何となく続きが気になる番組なんだけど、久しぶりに今の自分にしっくりくる言葉が聞けてちょっぴりうれしかった。

相談者のメール(?)とそれに対するパーソナリティの答え(彼は現役の僧侶だそうです)は以下の通り。(かなり端折っています)

大学3年生男
「このままプロの研究者を目指すべきか?あきらめるべきか」

高校の頃は、ただ勉強ができるだけで、将来設計もなく大学に入学した。
周囲には、すでに大学入学以前から研究者を目指しているような、優秀な人たちが多い。
自分は頭が悪く、向いていないのでは無いか。
自分は両親や祖父母から学費を出してもらっている立場である。
研究者になるためには、学費のかかる博士課程に行く必要があり、さらに、その先に、安定した職が保証されているわけでは無い。
このまま研究者を目指すべきか。

それに対する答え
道元の言葉「正師を得ざれば学ばざるに如(し)かず」
(正しい先生、理想のモデルを見つけなさい)
人間の生涯でできることは限られている。どんな才能を持った人でも、自分一人ではやれない。自分自身でやれるという思い上がりはすぐに捨てなさい。そして、自分の理想となる師を見つけなさい。たった一人で学び、たった一人で成果を出した人はいない。誰かから、何かから学び、成果を出すことだ。

「学生だから、研究者だからお金が無い」は、言い訳である。自然界においては動物たちは、自分の糧を得ることができなということは死ぬということ。弱い立場であれば誰かが手を差し伸べてくれるという考えは関係ない。さらに、成績も関係ない。プロの研究者の評価とは、社会からの評価であり、お金をいただくということである。価値のある研究であれば、学生であってもお金は集まってくる。研究者であっても経営者のように資金を潤沢に集める人がいる。集めたお金で自分の研究に没頭している。自分の価値ある研究を世の中に還元しているからである。

・・・考えさせられる言葉だった。自分には師と呼べる人は一人もいなかったし、今の仕事で、プロとして価値のある仕事を世の中に還元できているのかと言われたら、自信がないな・・・。

今まで、仕事のスキルを上げるために、勉強会に参加したり本を買いあさったりしたこともあった。というか割と熱心にやっていたほうだけれど、いつの間にか、初心を忘れてたかもしれない。新しいスキルを身につけ、仕事のクォリティが明らかに上がった、という達成感が少なくなってきている。

プロとして価値のある仕事をしていきたいと思った。